指導員からのメッセージ


学童の生活で大切にしていること

 

子どもの安全と健康管理


安全を第一に考えて生活をつくっています。 しかし、学童期に入る子ども達は、今まで以上に活動量や行動範囲が拡がります。 そのため、予期せぬ事故や怪我が起こることが予想されます。 そうしたことが起きないために、子ども達と話し合いや学習会を行うなど自らの回避能力を付けさせることも心掛けています。 指導員数に関しては、近隣の学童保育所(上野、宮根、宮根第2、千代田橋)と合同で指導員を確保し、名古屋市の規定以上の体制をとっています。 万が一事故や怪我が発生した場合は、病院に連れて行きます。 施設的には安静を保つ特別の部屋はありませんが、できる限りの配慮をしています。 状態によっては、親御さんに連絡させて頂きます。

また、学童期の子どもには、発達的にもおやつは必要です。 学童では健康・栄養・季節を考えたおやつを出しています。 時には子ども達と一緒に作ることも大事な活動のひとつにしています(ゼリー、クレープ、玉せん、焼きそば、うどん、おでん、野菜スープ、チヂミ、おやき等々)。 食物アレルギーのある場合は指導員までご連絡下さい。

ひとりひとりの気持ちや要求を大切に


わがままを許すというのではなく、その子の気持ちや要求を引き出し、生活に意欲を持って主体的に関われるように見守ります。 まずは、ひとりひとりが家に帰ってきたようなほっとできる場所になれるように心を配ります。 子ども達にとって“第2のおうち”になるように関係をつむいでいきます。 そのためにも、家庭や学校との連絡・提携を大切にしています。

仲間との関わりを大切にした生活、ひとり一人が大切にされる学童に


学童期は、仲間との関わり合いの中で社会性を育てる大切な時期です。 より豊かな社会性を身に付けるためには、仲間との豊かな生活が不可欠です。 学童では、継続する異年齢集団があります。 その中で、自我の芽生え・個性を大切にした仲間つくりを大きな柱にして、1年生から6年生まで35名近くの子ども達が生活しています。 発達・興味・関心・力の違いはあって当たり前、その違いを認めあえる力、他者を抱えこめる優しさを育てています(いろいろな状況で話し合いをよくします)。

自立した豊かな生活の中で成長を見守る


日常の何気ない生活だけでなく、季節ごとの取り組みであったり、伝統や芸術に触れる機会を取り入れています。 活動を共有しながら共感する楽しさや喜びを大切にしています。 そうした機会を子ども同士だけでなく、親御さんも含めた全体でもつ努力をしています(親子キャンプ、太鼓、トーチ、まつり、こま、クリスマス会等々)。

学童では、1日の中で、また年間を通じて「遊び」を大切にしています。学童期にとって遊びは、創造性・敏捷性・計画性・感受性など個性をつくり出す原点がここにあるからです。 失われつつある豊かな遊びを、ガキ大将集団の中でつくっています(Sけん、どっかん、じゃんけん宝とり、じんとり、ポコペンなど)。

また、見落としがちな基本的な生活技術を意識的に取り入れた生活をつくっています (掃除、雑巾しぼり、ほうきの使い方、竹箸づくり、手作りおもちゃなど)。

親子、家族同士のふれあいを大切にしています


地域の共同の子育ての精神を忘れずに、親同士の話し合いを大切にしています。 子どもを中心において、親として大人として何ができるのだろう? 一人で悩んでいないで、子どもは地域で子育てしていくもの、子どもも親もひとりぼっちを作らない努力をしています。 親同士が繋がると、子ども達の大人への信頼はさらに高まります。

学童で育ちあった仲間は、子どもも親も一生の宝です。